10/9-10 に開催された、第13回日本山岳耐久レース(24時間以内) 「長谷川恒男CUP」の完走記

完走 T-シャツだ〜い。
出走者2018名 完走者1111名
完走率55.1%
大会を運営していただいたスタッフの皆さま、ありがとうございます。また、応援してくださった皆さまに感謝いたします。自然を愛する皆様、山道を荒らしてしまって、ゴメンナサイ
・準備記
・持ち物リスト
・公式ページの私的データ集計
当日は天候が悪く、画像はほとんど無し(^^ゞ
4:35 起床。前夜は23時に寝床に。しかし、興奮してなかなか眠れず。
あきる野市の今日、明日の天気は、雨。
最寄り駅まで歩いて出発!!!
10:12 1本早い新幹線に乗れたので、予定より少し早く武蔵五日市駅に到着。
小雨降る中、ぞろぞろと会場に向かう。この時間だと、もう中学校の体育館は
混んでいるだろうから、直接小学校の体育館へ向かう。
小学生が、校庭でずぶ濡れになりながら、サッカーの試合をしている。
数時間後には、ああなるんだろうな〜。
体育館入り口から10m 程入った左側に場所を確保。
ザックと封筒、それに4DMモニターの引換券を持って五日市会館の受付に行く。
受付での荷物チェックは、一応ザックの口を開けて中を見せるが、それほど
細かくはチェックされなかった。あま、自分の生死がかかっているのだから、
ちょんぼするランナーもいないだろう。
チェックをパスすると会場内でゼッケンをもらう。
その袋の中にあるアンケートを書いて、Power gel をゲット。
4DMタイツをあきるの会館3Fで受け取り、体育館に戻る。
ユニクロの半袖 Tシャツにゼッケン付けて、下は4DMタイツ。
隣の人も、前の人も、皆4DM。
ザックからアミノバリューの入った 1L のペットボトルを取出、給水システム
を装着。しかし、中に入るチューブがふたを閉めるときにねじれてボトルの底に
届いてくれない。5分くらいあれこれやってみたがダメ。
深いボトルには使えなくなるけど、チューブをボトルに合わせて切ってくれば
よかった。
チューブの先が底から2/3くらいの位置に届いたので、そのままザックの中に。
500mL のペットボトルだとザックのサイドネットに入れられ、交換も楽に
るのだが、交換する頻度を少なくしたいので1L ボトルにした。
吸い口側のチューブをザックの穴から出し、肩ベルトに固定して完了。
ウェストポーチには、おにぎり1(2)、大福2(0)、チョコボール0.5(0.5)、
キットカット0.5(0.5)、カロリーメイト0.5(0.5)、PowerBar2(2)、
塩アメ、アミノバイタル錠、胃薬、カットバン、地図、メガネふきを入れておく。
カッコ内の数字はザックの中の残量
ザックの左右サイドネットには、すぐに飲めるようにと水とお茶の500mLペット
ボトル1本ずつを挿しておく。
3回目の参加となる隣の人に、雨具のことを尋ねたら、
「山に入ったらこの程度の雨はほとんど気にならない」とのこと。
半袖Tシャツでスタートすることにした。
近くに UMML の方がいるのを発見し、情報交換。
お昼ご飯に、おにぎり3、バナナ1、チーズ1 を食べて、トイレ(小)を
済ませて、12:30にグランドに向かう。
グランドには既に多くのランナーが集まっている。
そこで、最後の最後まで迷っていた、ショートスパッツを付けた。
(付けてよかった。泥沼の中を走るには必須だと思う)
開会式が進行するなか、ゴール予想12時間と16時間の間に並ぶ。
こんな実力ではないが、スタートして1CP までの渋滞を避けるには
前からスタートして、今熊神社まで走るしかないようだ。
13:00 気の抜けたラッパの音でスタート。
でも、多くの大会と同じように、渋滞でなかなか動かない。
スタートロスは1分3秒。長丁場のレースだからあまり関係ないかもしれない。
ただ、最初頑張らないと、登山道で渋滞にはまるようだ。
スタートゲートを過ぎると走れるようになるが、直ぐに信号待ちでストップ。
信号を渡って右折しても、狭い歩道を走るので、なかなか進まない。
交差点を左折すると、秋川に架かる小和田橋へと下って行く。
ここからは道も広くなり、緩い下りなので走れる。
山に入る前には、地元のひょっとこの面をかぶった人達が応援してくれている。
そこから先はアスファルトの緩い登り。
既に歩き出す人が多いのには驚いた。その人達をかわしながら前へ前へと進む。
変電所脇も快適にランして、今熊神社の鳥居をくぐる。
km split h.m(lap)time
今熊神社 4.24 0.28(0.28)13:28
今熊神社から先は、本格的な登山道。
ランナーのペースが一斉に落ち、行列となる。
後は、行列から遅れないように付いて行く。
行列は、平坦や下りになると走り出す。そして登りになると歩き出す。
歩き出すとき、2歩先まで走ると前に出れる。
雨も全然気にならない。視界も良好で、結構快調に足が進む。
トレイルランって楽しいな〜〜。
入山峠の手前か後か分からないが、30分程進むと登りでちょっとした渋滞。
なるべく無休で進む作戦なので、1時間ごとにウェストポーチから補給食を
口にすることにしていた。
この渋滞のすきに、まずは、胃にもたれる大福をひとつ。じつに美味い!
この渋滞は酷いぬかるみを越えるのに手間取っていたようだ。
それを過ぎると、また快適なランが続く。
10km 10.00 1.52(1.24)14:52
どこを走っているのか、さっぱり分からない。
市道山もタイム計測ポイントにしていたのに、いつ通過したのか?
と、ゆるい登りを登り切ったところに係の人がいて「醍醐丸ですよ」と
教えてくれた。
醍醐丸 15.29 2.54(1.02)15:54
多少、ばらけてくるが、前にも後ろにもランナーがいる。皆で楽しくラン!
20km 20.00 3.47(0.53)16:47
あたりが暗くなってきた。ヘッドランプを用意するランナーもいるが、
1CP までザックを降ろしたくないので、そのまま走る。
ペアのランナーさんとずーっと一緒だった。(<ー後で出てくる)
小用も(。_゜)☆\バキ
ポッと、暗い山道を抜けると明るい照らされた 1CP が突然現れた。
係の人にゼッケンを見せ、RC チップの計測用マットの上を通過。
しかし、公式記録には残っていなかった。
浅間峠(1CP)22.66 4.23(0.36)17:23
自分の計測結果からは、450〜460位くらい。
雨粒を避けるためにテントの下でザックを開け、ヘッドライトとミニマグライト、
それにここから利用可能となったストックを取り出す。
座ることなく、出発。さあ、夜間行軍の始まりだ!!
威勢よく出発したが、前が見えない。情報通り、雨粒&ガスでLEDライトの光が
散乱してボ〜〜〜と、白いカーテンが掛かっているようにしか見えない。
ミニマグライトをリストバンドで腕に固定して前を照らしながら注意深く進む
ことに。ここから先は安全第一で歩き中心となる。
1CP までは、ひと、ひと、ひと だったのに、1CP過ぎると、前にも後ろにも
ランナーの明かりが見えなくなる状況が多くなる。
大会の関係者のお陰で、コース上には標識も点滅ライトも置かれているのだが、
狭い視野で足下ばかり気にしながら進んでいると、自分のいる位置がコース上
なのか不安になる。登りで前のランナーの集団に追いつくようにした。
30km 30.00 6.38(2.15)19:38
西原峠 32.19 6.55(0.17)19:55
係の人がいてくれたような記憶しかない。
休まず通過。
三頭山への登りにかかる。
登りは皆のペースが遅くなる分、集団になりやすい。
自分はゆっくりとだが無休で登って行ったので、一旦抜かれてもまた追いつ
ける。そんなことを繰り返していたからなのか、三頭山の登りは想像したより
も短かく感じた。
三頭山 36.32 8.13(1.18)
前半戦を8時間ちょっとで終了。まずまず、さあー後半戦。
ベンチに座った記憶があるが、ここなのか、御前山なのか、別の場所なのか
分からない。
コース出口で係の人が「この先ぬかるんでいますよ」と注意してくれた。
これも三頭山でのできごとか、定かでない。
ここから先の下りでボロボロだった(^^ゞ
1CP を過ぎた辺りから、右足の付け根が少しずつ痛くなっていた。
特に下りで踏ん張りが利かない。
左足はいつもの膝痛がじわじわ出始めていた。
鞘口峠までの下りで、一気に壊れた。
係の人の声と明かりが近づく。
鞘口峠 38.02 8.53(0.42)21:53
休まず、4km先の2CP に向かう。
40km 40.00 9.28(0.35)22:28
40km過ぎ、前方に赤いライトを持った係の人を発見。
そこから、車道にでるのでランナーを誘導してくれている。
もうすぐ駐車場を利用している2CP だ。
足下がぬかるみからアスファルトになり、走り出すランナーもいたが、
私は走れなかった。早歩きで追いかけるのが精一杯。
と、また誘導のライト。
また山道に入るようだ。
そして、ようやく2CP に到着。
月夜見山(2CP)42.09 9.54(0.26)22:54
ここでもRCチップの調子が悪く、公式記録はなし。
タイムを比較すると、驚いたことに450位くらいを維持しているようだ。
抜かれもしたが、道端で休んでいるランナーを拾っていたのかもしれない。
ここでは給水が可能なので、シートに腰を降ろしてザックから1Lペットボトルを
とり出す。 まだ半分程残っている。 お茶と合わせて750mL くらしか給水し
ていないことになる。気温の所為もあるが、少な過ぎるかも。
おにぎりを食べながら、お茶の残りを飲み干し、ポカリスエット500mL を
補給してもらう。
アミノバリュー500mL、水500mL、アミノバリューW500mL
それにポカリスエット500mL。 多すぎるくらいである。
休んでいると体が冷えるので、雨具を着る。
ミニマグライトの電池切れで交換。3時間しかもたなかった。
ザックからウェストポーチに補給食の移動。
ポーチには、おにぎり1、PowerBar2、塩アメ8が残っている。
そこに、チョコボール、カロリーメイト、キットカット、
ザックには PowerBar2、アミノバイタルゲル1がある。
雨具のポケットにアミノバイタルゲル1を忍ばせておく。
18分ほど休憩して 3CP へ向かう。
出発 10.12(0.18)23:12
ここから先の記憶が........。
フラフラとさ迷うように歩いていた。
途中で雨具を脱ぐ。そして、どこかで着た。それからは、着てても寒いときが
あった。
路肩が弱く、幾度となく谷へ転落しそうになった。
これまでなんとか転ばなかったのに、激しく転んだ。
一度は、柵のロープにバウンドして起き上がってきたりした。
ちょっと脇見して1歩足を出すと、そのまま両足穴にはまり、左膝と右スネを
岩に強打した。思わず吠えてしまった(^^ゞ
怪我よりもタイツが気になりライトを当てると、穴が開いていた(;_;)
あまりにペースが遅いので、突然明るく光る集団が近づき、追い越して行った。
その中に、1CPまで一緒だったあのペアのランナーがいた。
一緒になって、付いて行く方が安全だけれども、その体力&気力無し。
また、一人になる。
靴が当たって右足のくるぶしが痛い。
御前山の登りは、????? つるつる滑って登れなかったところかな
そんな場面は何度もあったので、どれかな〜。
御前山 46.57 11.35(1.23)0:35
どんな所だったのだろう?
大ダワ 49.77 12.50(1.15)1:50
どんな所だったのだろう?
リタイア者用のテントがあり、中には温かそうなストーブが置いてある。
「この中に入ると、リタイアと見なします」というような張り紙がしてあった
のは、ここかな? 違うような気もするし。
立派なトイレの前に立ってテントを見ていた自分がいた。
どこなんだ〜。
知りたい知りたい! 確認するために来年も出るのか(。_゜)☆\バキ
大岳山の登りは、鎖場とかあって、気合いを入れた。
岩場の方がしっかり登れていい。
御岳山への標識があるのに、激しく下って行く。折角登ったのだからそんなに
下らないでと思いながら、のろのろ下って行った。
いつ登りが来るのか不安になりなが足を進めると3CP に到着した。
記憶が飛んでいるのかもしれない。
御岳山(3CP)58.00 15.48(2.58)3:48
RCチップの計測に、ハンディータイプの機器を使う。
ところが、係の人が計測しようと靴に近づけても感知できない。
「こちらに付けているのですか?」 と尋ねられ、今の自分なら反対の足を
出していても気がつかないような状況なので、スパッツを外すと、ちゃんと
付いていた。今度は、機器を近づけると感知できた。スパッツが原因か?
ようやく、公式記録がPC上に表示される。
家族がPC で追っかけていないのでよかったが、1CPと 2CP を通過していない
と、心配を掛けることになっていた。
520〜530位くらい。一気に70〜80人に抜かれちゃった!
もう一頑張り。
最後の給水所、トイレも素通りして、日の出山に向かう。
アスファルトの道が足に響いて走れない。
走りは最後の最後に取っておこう。
ぐちゃぐちゃの道、階段の下りをのろのろ下る。
60km 60.00 16.21(0.33)5:21
あと、11.5km。
係の人が階段を登るように誘導している。登り切ると今度は反対側に下りるように。
ここが、日の出山?なんですか。
尾根筋を早歩きで下る。
ランで抜かして行くランナーも多い。その度に道を譲る。
走れない自分が情けないく、悔しい。
残り5km 66.50 17.30(1.09)6:30
いつから走ろうか、考えながら早歩きで進む。
しばらくして、決断!
ザックを降ろし、雨具をしまう(ゼンッケンが見えるようにするため)。
RCチップの計測ができないと悔やみ切れないので、スパッツを外す。
ところが、泥々でファスナーが外れない。焦れば焦るほどダメ。
長い時間が経過したように思えた(実際は3分くらいだろうけれど)。
大阪から持ってきた水は捨て、ポカリスエットは飲み干して、軽量化。
ザックの肩ベルトをきつくして、ランランラン。
足は動いてくれている。これまで、ランしている人が近づいてきたら譲って
いたが、今度は譲ってもらい、歩いている人を10数人は拾えたと思う。
山道からアスファルトの道に出ても、そのまあ走り続けた。
雨が激しくなり、ずぶ濡れ(このための雨具だったのに)
誘導する係の人に道を確認しながら、ゴールを目指す。
と、後ろから「ピチャピチャ」と靴音が近づいて来る。
伊吹、金沢のゴール前の再現にしたくないので、最後の力を振り絞ってゴール。
ゴール 71.5km 18時間12分25秒(0.42)7:12:25
最後は、悔いなく走れたが、途中がなんとも情けない気持ちでいっぱいのゴールだった。
ゴール後、完走記録証を発行してもらい、雨に濡れないように、完走Tシャツの袋に
入れてもらった。
サービスの暖かな豚汁をご馳走になり、体育館に戻った。
泥々の靴は、外の流しで洗い落とし、ビニール袋にいれて持ち込んだ。
しばし、何から片づけていいのか、ボ〜〜〜と。
とにかく、濡れたものを脱いで、着替える。そして、ボ〜〜〜と。
2時間くらいしてから、ようやく大阪の我が家に帰る元気が出てきた。
まとめ
浅間峠(1CP) 22.66 4.23(4.23)450〜460位くらい
月夜見山(2CP)42.09 9.54(5.31)450位くらい
御岳山(3CP) 58.00 15.48(5.54)520〜530位くらい
ゴール 71.50 18.12(2.24)
補給食:(残量)
アミノバイタルゲル 2(1)
カロリーメイト 1(0)
PowerBar 4(4)
塩アメ 10(6)
おにぎり 3(0)
大福 2(0)
チョコボール(0)
キットカット(1/2)
補給水:(残量)
アミノバリュー 2倍希釈 1L(0.5)
アミノバリューW 0.5L(0.5)
お茶 0.5L(0)
水 0.5L(0.5)
2CP でポカリスエット0.5L補給(0.25)
費用
・エントリー代 10,300円
(含むマップ、手数料)
・交通費 26,280円
・装備費 46,262円
・補給食 3,000円位
合計 86,000円
装備は来年以降も使えるし、4DMタイツも貰えたし、なにより完走できたのが
代替できない宝物。
来年に向けて(。_゜)☆\バキ
・今回のように今熊神社までは走る
・下りに強くなる(登りはペースを落とせば登れるが下りは足にダメージが大きい)
・ライトは重くなっても明るいものもつ(LED だけでなく、電球タイプ)
・足場が悪いときはダブルストックが有効に思える(使い方次第だけれど)
・水は2Lでいいかも(天候次第)
・補給食はちょうどいい感じ
・雨でも半袖Tシャツで大丈夫(雨具で防寒)
・ゴアの雨具は快適
・スパッツは有効(RC チップの計測がなぜうまくいかない?)
・給水システムのチューブは長さを調節しておく
・写真を撮る
・スタッフにもっと声を掛ける(後半、声が小さくなってしまった)
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